世界の出産祝い <エジプト編>

002古代文明が栄えたエジプト。ピラミッドやスフィンクスなどの歴史的建造物が印象的ですね。そんなエキゾチックなエジプトではどのような出産祝いが贈られているのでしょうか。

エジプトでは、赤ちゃんの両親が、お世話になっている人に出産祝いを配ります。小さな置物と一緒に、チョコレートや砂糖菓子などを包んで渡すのです。このラッピングのリボンには、生まれた赤ちゃんの名前や誕生日が書かれています。(包みの中に赤ちゃんの名前と生年月日を書いたカードを入れる場合もあるようです。)

a0780_000096_m結婚祝いも同じように、新郎新婦がプレゼントを配ります。その場合は新郎新婦の名前をリボンに書くそうです。エジプトでは結婚と出産は人生の大切なイベントとしてみんなで盛大にお祝いします。そのため、結婚式の日には車を花できれいに飾り、クラクションを大きくならしたりしながら、何台もの車がパレードのように連なる光景が見られます。

赤ちゃんの誕生を祝う儀式としては、生後7日目におこなわれる「スブー」があります。名付けと共に、赤ちゃんをバスケットに入れて家中を回り、厄払いの塩を一面にまきます。女の子の赤ちゃんの場合は生後まもなくピアスの穴を開けます。ピアスは古代エジプトが発祥とも言われており、魔除けの意味があるそうです。

赤ちゃんの健やかな成長を願う儀式はどこの国のものも、とても神聖なものですね。赤ちゃんの笑顔の周りにはたくさんの人の祈りがあります。生きていることは当たり前ではないと、改めて気づかされますね。出産祝いは生きていることの素晴らしさを実感できる大切な機会でもあるのですね。

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