出産祝いだけじゃない赤ちゃんのお祝い事

004赤ちゃんが生まれた時に贈るのは出産祝いが一般的ですが、それ以外にも赤ちゃんにまつわるお祝い事はたくさんあります。昔は今に比べて病気も多かったので、赤ちゃんが元気に育っていることを節目節目にお祝いしたのでしょうね。出産の知らせを聞くのが遅かったなど、出産祝いを贈りそびれてしまったときの参考にもどうぞ。

●お七夜のお祝い
出産後7日目におこなわれる、赤ちゃんのお名前をお披露目するお祝いです。身内で集まって祝い膳を囲みます。ママとお母さんの退院祝いでもありますね。ただ、最近は家族だけで済ませてしまうことも多いようです。この日に出産祝いを渡したり、招かれた方は手土産を持参したりします。

●お宮参りのお祝い
氏神様に初めて赤ちゃんを連れてご挨拶に行く日です。男の子なら出生後31日目、女の子なら出生後33日目と言われていますが、地域によって異なります。赤ちゃんやママの体調の良い時や、家族が揃う土日におこなわれることが多いです。お宮参りの後に身内で祝い膳を囲みますが、その時に出産祝いを渡したり、ベビー服やおもちゃなどを渡す場合もあります。赤ちゃんを包む祝い着に、犬張り子やでんでん太鼓をつけて、赤ちゃんの健やかな成長を祈る地域もあります。

●お食い初めのお祝い
生後100日を迎えた赤ちゃんに、初めて食べ物を食べさせるお祝いの儀式です。これまでの成長を喜ぶと共に、これから先食べ物に困らないようにという願いが込められています。赤ちゃんはまだ食べられませんが、食べさせる真似をします。この時に、歯がための儀式として氏神様にいただいた石をお箸で食べさせる振りをします。歯が丈夫になるように祈るためです。お食い初めに招かれたら、離乳食グッズなど、食にまつわるお祝いを贈ると良いでしょう。

●初正月のお祝い
赤ちゃんが初めて迎えるお正月に、男の子には破魔弓を、女の子には羽子板を贈る習慣があります。破魔弓や羽子板は、子どもを悪い邪気から守ると考えられているからです。その他には男の子には破魔矢や凧、女の子には手まりなども贈られます。贈る時期は12月上旬頃までとされています。

●初節句のお祝い
生まれてから初めて迎える節句を初節句としてお祝いします。男の子は5日5日の端午の節句。女の子は3月3日の桃の節句ですね。鎧兜やひな人形を飾り、子どもの健やかな成長を願います。身内の場合は人形や現金を贈る場合が多いです。友人ならおもちゃやぬいぐるみが良いでしょう。

●初誕生のお祝い
満1歳の誕生日は特別な日です。一年前にママのお腹から出てきた赤ちゃんが、色々なことができるようになってきました。家族の方にはとても感慨深い日になることでしょう。この日には一升餅を背負ったり、将来の職業を占う「選び取り」がおこなわれたりします。お誕生日会に招かれた場合は、ぜひプレゼントを持参したいものです。おもちゃや洋服などが一般的でしょうか。親族でしたら現金を包んでも。

1歳になるまでにたくさんのお祝い事が待っています。赤ちゃんの誕生の瞬間だけでなく、すくすくと育っていく様子は、周りの人たちにとっても嬉しい出来事ばかりです。このようなお祝いの風習を、これからも大切にしていきたいものですね。

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