おむつは赤ちゃんの必需品なので、出産祝いにプレゼントすると喜ばれますが、パッケージのままだと少し寂しい気がしてしまいます。しかし、最近ではおむつケーキというとても華やかな形になって贈られることが多くなりました。おむつをケーキに見立ててプレゼントにしてしまうなんて、一体誰が思いついたのでしょうか。とても素敵なアイデアですね。

おむつケーキが生まれたのはアメリカです。誰が始めたのか正確にはわかりませんが、アメリカでは手作り文化が非常に盛んなので、おむつをラッピングして贈ることから始まって、様々に趣向を凝らしているうちにケーキという形になったのでしょうか。アメリカと言えば開拓者の国。何でも自分たちで作ろうという精神があり、家やその周りの物も手作りしてしまう方もいて、ホームセンターも非常に充実しているようです。手作り大好きな国民性なので、おむつケーキが生まれるのも自然なことだったのかもしれません。

そんなアメリカの出産祝いと言えば、ベビーシャワーが有名です。日本では出産後にお祝いを贈りますが、アメリカでは出産前にベビーシャワーというパーティーがおこなわれます。アメリカらしい、実用的でとてもハッピーなパーティーです。かわいいバルーンやリボン、赤ちゃんの洋服などでデコレーションされたパーティー会場で出産間近の妊婦さんが主役のパーティーが始まります。みんなで食事をしたり、先輩ママからのアドバイスを受けたりと、出産後忙しくなるママにとっては出産前の楽しいひとときです。このときの出産祝いとして人気なのがおむつケーキです。ハリウッドセレブのベビーシャワーでもおむつケーキがプレゼントされています。

ベビーシャワーの重要なイベントのひとつが、プレゼントをみんなの前でひとつひとつ開けていくことです。実はこのプレゼント、事前に赤ちゃんのパパとママが作成した欲しい物リストの中から、招待された人たちが自分の贈りたい物を選んで贈るのです。自分たちの欲しい物を頂けるのですから、とても嬉しいですよね。リストがあるためプレゼントが重なってしまうこともなく、本当に実用的です。

最近では日本でもベビーシャワーがおこなわれているそうです。ただ、日本では出産祝いは必ず赤ちゃんが無事に生まれてから贈るものという習慣があるので、一般的になるのは少し難しいのかもしれません。国が違えば出産祝いの仕方もまったく異なります。しかし、赤ちゃんの誕生がとても喜ばしいことなのはどこの国でも変わりません。新しい文化を知ることは自分たちの文化を知ることにもなります。